鍾馗さんにみる京都人のはからいの心

古い町の瓦屋根の上に長い髭と何かを睨み付ける様子が特徴的な像が置かれているのを見ること。

これは鍾馗さんと呼ばれ、親しまれている魔除けの像です。

京都では鍾馗さんの置き方に関係した粋な風習があるのでそれを紹介していきましょう。

しょうきさんは、基本的に玄関口の屋根の上に置かれます。

向かいの家に鬼瓦がある場合は鬼瓦を睨むようにします。

さて、向かいの家に鍾馗さんがすでにいる場合はどうでしょう。

こういうときはお互いのしょうきさんが睨みあわないよう視線を外すように置いたり、代わりにお多福さんを飾ったりするといったはからいをします。

京都の古い町の瓦屋根にはしょうきさんがまだまだいます。

もし京都を訪れることがあればこのような光景を探しにいくのも面白いのではないでしょうか。